TOEFL iBTとTOEICの換算式が違いすぎる話

2020-03-15 22:232020-03-15 22:24

このページは単なる文句というか意見をさらしておくだけのものにつき予めご了承ください。タグもOpinionになっているしあくまで意見だということで。

はじめに

少し前の話。これは大学・大学院の入学試験を受けたことのある人ならば良くわかる話だと思うが、このあたりになってくると英語はしばしばTOEICあるいはTOEFLで置き換えられる。このときにあり得るパターンとしては次の3つだろう。

  • TOEICのスコアを英語の代わりに提出する
  • TOEFL iBTのスコアを英語の代わりに提出する
  • TOEICまたはTOEFL iBTのスコアを英語の代わりに提出する

TOEFLにも何種類かあると思うが現状もっともあると感じているのはiBT、というかこのページではiBTの話をしたいのでそのようにしていうる。1個目と2個目は問題ない、問題は3番目。

3番目の時には、何かオフィシャルになってるっぽい方法で両者の得点を換算しますっていう記述が目につく。受験者によって提出してくるスコアの種類が違うのだから何らかの方法で換算して比較することはごく自然なことだろう。もう言いたいことわかると思うが、問題なのは換算することではなくてその換算の方法。具体的には両者のスコアレンジの対応表。

TOEFL iBTスコア過小評価されすぎ問題

いちいち具体的なスコアレンジの対応表を上げることはしないが、複数大学受験するなどしてTOEICもTOEFL iBTも受験したことのある人なら痛感していることだろう。明らかにTOEFL iBTのスコアが過小評価され過ぎている。これは少し前といっても5年以上前の話なので今はマシになっていると思いたいが少なくとも5年前は完全にそうだった。

入学試験の要項から普通のウェブサイトまでいたるところで出回っている換算表を見るたびに本当にこの表をさらしている人間は両方のテストを受けたことがあるんだろうかと毎回エアプレイを疑っていた。というかエアプレイが確定しているので疑ってはいなかった。ほとんどの表は何かしらの情報源をもとにその表を作っているだろけど一番大元というのが存在するわけで、それがオフィシャルであろうと信じられなかった。その理由がいくつかある。

iBTはマジでスコアが取れない

まずはこれ。iBTにはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4項目がある。長いので以後R、L、S、Wとよぶ。それぞれの配点は30点で満点は120点となる。仮にTOEIC800点くらいの人間がいたとする。TOEIC800点といえば世間的にはまぁそこそこ英語出来るとみなされておかしくない。それぐらいならばiBTで60点、つまり半分くらいは対策しなくても取れると思うだろう。

絶対に取れない。対策しても厳しいかもしれない。

絶対に取れない理由を簡潔に説明すると、まずTOEICはインプットの能力しか問われないので対策無しでiBTに臨んだ場合アプトプットの能力であるS、Wの点数はゼロとなる。ゼロまではいかんと思われた方がいるかもしれないがそんなことは無い。ゼロだ。対策をして臨んだ場合はどうだろうか?TOEIC800点だとS、Wそれぞれ1桁点数がいいとこだろう。10点超えたら素晴らしい。よく800点の能力で対策したな、と感じる。強い言葉を使っているがこれは受けた人に初めて受けたときの感覚を思い出してわかってほしい。

スコアが取れない理由はSとWだけではない。RとLの点数もTOEICが出来るからといってその地力で臨んでいい点数が望めるとは限らない。まず単純にインプットの量が多い。TOEIC10分余して終わるからインプット早いと思っているかもしれないが、そのレベルでもiBTのR全文余裕をもって読むことは簡単ではないだろう。実際には回答しながら読み進めることにはなるのでそう単純なものではないが。あとTOEFLの問題はTOEICのよくわからんインヴォイスとかチラシのように浅いロジックではないから複数回読みも頻繁に発生する。次に問題の回答形式が4択以外もあるし選択肢そのものの文章が長いこともある。

とはいったもののRに関してはまだ何とかなる。Lに関しては1回に聞き取る量、つまり時間がハンパなく長いのと当然のように1回しか読まれないので本当に意味を理解して聞き進めないと得点には結びつかない。断片的に聞こえたどうこうは全く役に立たない。暗記要素をなくすためなのかメモ用のペーパーと鉛筆が渡されるが非ネイティブにとっては聞きながらメモを取るのが難しい、場合によってはメモ取らない全記憶型フルミーニング理解戦法のほうがまだ点数は取れる。Lに関してはSとWの設問部分にも使われるから聞き取れないとそもそも何もできない問題も存在する。

TOEICはスコアを上げられる

見出しがアホみたいな並びだがこれは本当のことである。TOEIC800点を先ほどから例として挙げているが、なぜこの辺りを取り上げているかというとこの辺で換算表がバグを起こし始める印象があるから。一口にTOEIC800点といっても実は2種類存在していて、

  • テスト特化対策によって地力より高い点数を出して800点
  • そこそこのインプットの地力のある人が何となく受けて800点

があり得る。まぁどんなテストでも対策は重要だ。この2種類はいつでも存在する。TOEICの場合はこの幅がすんごい広いのである。インプットの速さ、という1点のみの地力をつけて各パートごとの対策をやって余裕を持って時間内に回答を埋めることが出来れば必ず800点は超える。語彙のレンジもiBTほど広くない。リスニングも暗記要素が無いから本当にTOEFLに比べて楽に点数を上げられる。インプットさえあれば何も怖くない世界だ。上げて800の人間がiBT60点不可能なことは誰もが納得するだろう。

後半の地力に関してはインプットの、と書いたのがミソ。この800という点数はネイティブレベルには取れない点数だ。アウトプット込みのネイティブレベルならばTOEICで900を下回ることはほぼあり得ない。従ってここで言う地力というのはまぁ受験英語の延長で頑張って英語勉強したんだなっていうレベルのもので、その辺の試験英語の長文は全文読んでも間に合うし英語のウェブページやリファレンス、英語論文などはスラスラ読める、ネイティブがしゃべっていることもなんとなく聞き取って意味が取れるよっていうくらい。こういうレベルにいる人はテスト特化対策を施して何となくじゃなくちゃんとやれば900点は超える。なんなら各2ミスで975とかもあり得るだろう。上げて800が出来るのならば上げて900後半もあり得るわけだ。とにかくTOEICは点数を伸ばしやすい。

まとめ

TOEFL iBTは頑張っても点数を伸ばしにくくてTOEICは頑張ったら簡単に点数が伸びる。測りたいものが頑張ったかどうかではなく英語の能力なのであるならば頑張ってすぐ伸びてしまうTOEICの謎の課題評価をやめて、英語の地力が確実に反映されるTOEFL iBTの上の方のレンジの評価をもっと引き上げて換算しましょうということがいいたい。そもそもSとWが入っているから比べているものが違うにしてもTOEFLの方が英語をより高いレベルで使いこなさないと同じRとLでも点数は出ないんだ。強い言葉を使っているけどもこれは似たようなシチュエーションで受けたことがある人にわかってほしい。