LaTeXで余白少なめの配布資料を作るときにいろいろ設定をいじったのでその際の個人的ベストプラクティスをメモ。結果は最後に表示している。

documentclass

\documentclass[12pt,a4j,draft]{jsarticle}

ドキュメントクラスはjsarticleを使う。文字サイズがデフォルトだと行間を詰める関係でやや小さく感じるので12ptとしている。他は普通だ。

geometryで余白を15mmに設定

\usepackage[margin=15mm]{geometry}

これは基本。これをプリアンブルに書くことで余白が小さくなる。15mmは適宜調整可能。個人的なベストプラクティスは15mmだ。

parindentを0ptにして段落はじめの空白を除去

\setlength\parindent{0pt}

おなじくプリアンブルに書く。段落のあたまの空白は要らないので削除。文章全体にわたって段落のあたまを詰めるにはこの方法がよい。

baselinestretchで行間を0.78に

\renewcommand{\baselinestretch}{0.78}

プリアンブルに書く。0.78という数値は適当なので適宜変更する。大きい値ほど行間が広くなる。ページ数をいい感じに調整することもできる。

fancyhdrでヘッダをつける

\usepackage{fancyhdr}
\pagestyle{fancy}
\lhead{ヘッダの左側に書く文字列です}
\rhead{\bf\thepage}

これポイント。myheadingsだとヘッダの横幅がgeometryで余白変えるまえの幅になってしまっていた。あとね、配布資料ならページ番号は必須でしょう。まあこのテンプレだとフッタにも出るんですけど。

定理環境を日本語にする

\usepackage{amsthm}

\theoremstyle{definition}
\newtheorem{theo}{定理}
\newtheorem{defn}[theo]{定義}
\newtheorem{lem}[theo]{補題}
\newtheorem{cor}[theo]{系}
\newtheorem{prop}[theo]{命題}
\newtheorem{exmp}[theo]{例}
\renewcommand\proofname{\bf 証明}

定理をTheoremと書くかどうかは好みの問題もあるが、余白を小さくしたいなら文字数は少ない方が嬉しい。Th.のほうが文字数少ないというツッコミは置いておく。theoremstyleはdefinitionが最もスペース効率がよい。セクションごとのナンバリングが良い感じになるようになっている。

毎回使うパッケージ

\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{amsfonts}
\usepackage{mathrsfs}
\usepackage{bm}
\usepackage{here}
\usepackage{bbm}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

読み込みすぎに越したことはない。もはやこの辺はテンプレ化する必要もなく覚えてしまうんだが。

結果

\documentclass[12pt,a4j,draft]{jsarticle}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{amsfonts}
\usepackage{mathrsfs}
\usepackage{amsthm}
\usepackage{bm}
\usepackage{here}
\usepackage{bbm}
\usepackage{fancyhdr}
\usepackage[margin=15mm]{geometry}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

\pagestyle{fancy}
\lhead{\LaTeXで余白少なめ配布資料作るテンプレ}
\rhead{\bf\thepage}
\setlength\parindent{0pt}
\renewcommand{\baselinestretch}{0.78}

\newcommand{\argmin}{\mathop{\rm argmin}}
\newcommand{\argmax}{\mathop{\rm argmax}}

\theoremstyle{definition}
\newtheorem{theo}{定理}
\newtheorem{defn}[theo]{定義}
\newtheorem{lem}[theo]{補題}
\newtheorem{cor}[theo]{系}
\newtheorem{prop}[theo]{命題}
\newtheorem{exmp}[theo]{例}
\renewcommand\proofname{\bf 証明}

\begin{document}
{\Large \gt ゴシック体の大見出し}

自分でフォントを大きくした見出しの次の行は行間が狭くてしまりが良い.
\section{parindentが0pt}
文章の始まりに余計な空白が入らないため, スペースの効率がよい.
また, このように複数行にわたる文章のタイプセット結果をみると行間がよい具合に狭められていることがわかる.
\subsection{定理環境}
\begin{defn}[調和関数]
次を満たす関数$u(x,y)$を2次元調和関数という
\begin{equation}
\frac{\partial^2 u}{\partial x^2}+\frac{\partial^2 u}{\partial y^2}=0
\end{equation}
\end{defn}
\end{document}

出来上がりPDFのイメージ

横幅がA4サイズ

sample.png

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