問題
(1) \(n\times n\)実行列\(A,B\)について以下を証明せよ。
- \(A+B\)が正則ならば\(A(A+B)^{-1}B=B(A+B)^{-1}A\)
- \(A,B\)が正則ならば\(A^{-1}+B^{-1}=A^{-1}(A+B)B^{-1}\)
- \(A,B,A+B\)が正則ならば\((A^{-1}+B^{-1})^{-1}=A(A+B)^{-1}B\)
(1) \(n\times n\)実行列\(A,B\)について以下を証明せよ。
(1) 3次元実ベクトル空間において、媒介変数\(p,q\)によって定義される平面
\[ \begin{pmatrix}2\\0\\1\end{pmatrix}+p\begin{pmatrix}0\\-1\\1\end{pmatrix} +q\begin{pmatrix}3\\1\\0\end{pmatrix}\]
を考える。この平面を、\(\alpha\)を係数ベクトル、\(x\)を変数ベクトルとする方程式\(\alpha^Tx=1\)で表したとき、係数ベクトル\(\alpha\)の値を求めよ。
(2) 実数\(x,y,\alpha\)によって定義される不等式
\[ x^2+y^2+axy>0\]
を考える。この不等式が\(x=y=0\)を除くすべての\(x,y\)の組に対して成立するための必要十分条件を\(\alpha\)の範囲として求めよ。
(3) 正方の複素行列\(A\)がユニタリ行列によって対角化されるとき、\(AA^*=A^*A\)が満たされることを証明せよ。
あるコインを投げると、確率\(p\)で表、確率\(q=1-p\)で裏が出る(\(0\lt p\lt 1\))。このコインを投げる独立な試行を、表が出るまで繰り返す。初めて表が出るまでに投げた回数を確率変数\(T\)で表す。ただし表が出た試行も回数に含める。
(1) \(T=n (n=1,2,\dots)\)となる確率\(P(T=n)\)を求めよ。
(2) 確率変数\(T\)の期待値と分散を求めよ。
\(e\)をネイピア数(自然対数の底)とし,\(\exp(x)=e^x\)とする。
(1) 正整数\(N\)と実数\(\alpha\)を用いて,\(e=\alpha/N\)とする。
(1-1) 指数関数\(e^x\)のマクローリン展開を書け。
(1-2) 次の不等式が成り立つことを示せ。
\[ (N-1)!\alpha-\sum_{n=0}^N\frac{N!}{n!}<1\]
(1-3) 設問(1-2)の結果を用いて、実数\(\alpha\)が整数ではないことを示せ。
(1) 次の行列\(A\)を考える。
\[ A=\begin{pmatrix}1&-1&1\\1&0&-1\\-1&0&3\end{pmatrix}\]
(1-1) \(A=PJP^{-1}\)となるような行列\(P\)行列\(J\)が存在する。このとき\(J\)とそのような\(P\)のひとつを求めよ。ただし\(J\)は次の形式の行列とする。
\[ J=\begin{pmatrix}a&0&0\\0&b&1\\0&0&b\end{pmatrix}\]
(1-2) \(J^7,A^7\)を求めよ。