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問題

(1-i) 行列Aに対して、あるn1が存在してAn=E(単位行列)であれば、Aは正則である。これを示せ。

(1-ii) 2次実正方行列Xを変数とする以下の方程式に解は存在するか。もし存在するならば解のひとつを求めよ。

(2243)X+X(1101)=(0201)

(1-iii) n次正方行列Aの固有値をλ1,λ2,,λnで表す。この時

trace(A)=λ1+λ2++λn

を示せ。

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問題

(1) 3次元実ベクトル空間において、媒介変数p,qによって定義される平面

(201)+p(011)+q(310)

を考える。この平面を、αを係数ベクトル、xを変数ベクトルとする方程式αTx=1で表したとき、係数ベクトルαの値を求めよ。

(2) 実数x,y,αによって定義される不等式

x2+y2+axy>0

を考える。この不等式がx=y=0を除くすべてのx,yの組に対して成立するための必要十分条件をαの範囲として求めよ。

(3) 正方の複素行列Aがユニタリ行列によって対角化されるとき、AA=AAが満たされることを証明せよ。

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問題

(1-1) xを実数として、次の行列のランクを求めよ。

(1xxx1xxx1)

(1-2) 整数行列A(全ての要素が整数であるような行列)について、A1も整数行列になるならAの行列式は1,1のいずれかになることを証明せよ。

(1-3) AT=Aを満たす実行列Aについて、この行列の固有値λとそれに関する固有ベクトルxに対してATx=λxの関係が知られている。これを用いて、行列Aの固有値は純虚数になることを示せ。

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問題

eをネイピア数(自然対数の底)とし,exp(x)=exとする。

(1) 正整数Nと実数αを用いて,e=α/Nとする。

(1-1) 指数関数exのマクローリン展開を書け。

(1-2) 次の不等式が成り立つことを示せ。

(N1)!αn=0NN!n!<1

(1-3) 設問(1-2)の結果を用いて、実数αが整数ではないことを示せ。

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問題

(1) 確率変数Xが以下の確率密度関数をもつ確率分布に従うものとする。

f(x)={1παx12exα(x>0)0(x0)

ここで、α>0はパラメータである。

(1-1) 確率変数Xの期待値を求めよ。

(1-2) 確率変数Xの分散を求めよ。

(1-3) 上記の確率分布を母集団分布としてもつ母集団からn個の無作為標本X={X1,X2,,Xn}が得られたとする。パラメータαの、Xに基づく最尤推定量を求めよ。

(1-4) 設問(1-3)で求めた最尤推定量が、パラメータαの不偏推定量であるかどうかを理由と共に答えよ。